スマホに見慣れない「38」や「+38」から始まる番号からの着信があって、驚いた経験はありませんか。

見慣れない番号から着信があって不安……。これって折り返しても大丈夫なのかな?
「身内の緊急連絡かな」「仕事関係かもしれない」と不安になって掛け直したくなるかもしれませんが、ちょっと待ってください。
心当たりのない「38」から始まる着信は、国際電話を悪用した特殊詐欺や高額請求トラップの可能性が高いです。
安易に折り返してしまうと、思わぬトラブルに巻き込まれる危険性があります。
番号の正体や危険性、もし電話に出てしまった場合の対処法まで、落ち着いて一つずつ確認していきましょう。
- 番号の正体:38(+38)から始まる電話番号の国コードと発信元の仕組み
- 危険な手口:詐欺グループが海外番号を使う理由と高額請求のリスク
- 緊急時の対応:電話に出てしまった・折り返してしまったときの対処法
- 再発防止策:スマホや固定電話で海外からの迷惑電話をブロックする手順
知らない番号からの着信が頻繁にあるなら、怪しい電話を判定・警告してくれるアプリで対策する方法もあります。
>>詐欺バスターの機能をチェックする
38(+38)から始まる電話番号の正体とは?

「38」という数字を見て、国内のどこかの市外局番だと思ってしまう人は少なくありません。
しかし、先頭に「+」が付いた番号や「010-38」などは、すべて日本国外から発信された国際電話を意味しています。
まずは、この番号がどこの国・地域に割り当てられているものなのか、基本的な事実関係を整理しておきましょう。
日本の市外局番ではなく「東欧エリアの国番号」
電話番号の先頭に付く「+」は国際アクセスコードを表しており、その後に続く数字が国ごとに割り当てられた「国番号(国コード)」です。
日本の国番号は「+81」ですが、「+38」系統の番号はウクライナや旧ユーゴスラビア諸国などの東ヨーロッパ地域に割り当てられています。
日本国内の固定電話にかける感覚でいると見落としがちですが、海外に家族や仕事の取引先がいない限り、普段の生活でかかってくることはまずありません。
現在「+38」単体の国番号は存在しない
歴史的な背景として、「+38」はかつて旧ユーゴスラビア社会主義連邦共和国で使われていた国番号でした。
1990年代の連邦解体に伴って国番号も再編されたため、現在の国際規格(ITU-T)において「+38」単独で存在する国はありません。
現在は「+38」の後ろにもう1桁数字を加えた3桁の番号が、それぞれの国や用途に細かく割り振られています。
| 国番号 | 国・地域 / 用途 |
|---|---|
| +380 | ウクライナ |
| +381 | セルビア |
| +382 | モンテネグロ |
| +383 | コソボ |
| +385 | クロアチア |
| +386 | スロベニア |
| +387 | ボスニア・ヘルツェゴビナ |
| +388 | 欧州電気通信番号空間 |
| +389 | 北マケドニア |
スマホの着信表示によっては、3桁目の数字が離れて表示されたり、画面幅の都合で「+38」だけが強調されて見えたりすることがあります。
日本国内の「03-8xxx」などと混同しやすい点に注意
東京の市外局番である「03」から始まる電話番号を見慣れていると、一瞬「03から始まる東京の番号かな?」と見間違えてしまうケースがあります。
日本の固定電話であれば「03-XXXX-XXXX」のように必ず先頭に「0」が付きます。
一方で、先頭に「+」が付いている場合や、0がなくいきなり「38」から始まっている番号は国内の市外局番ではありません。
見間違えて気軽にかけ直してしまうと、そのまま国際回線へ接続されてしまうため表示の先頭をしっかり確認してください。
なぜ38から始まる電話番号から着信が入るのか?主な手口とリスク

「東欧なんて知り合いもいないのに、なぜ自分の番号にかかってくるの?」と疑問に思うはずです。
実は、警察庁や通信キャリアからも公式に注意喚起が出されている通り、特殊詐欺グループが身元を隠すために国際電話を悪用する事例が多発しています。
犯行グループがどのような目的で「38」から始まる番号を使っているのか、代表的な手口を見ていきましょう。
高額な通話料を発生させる「国際ワン切り詐欺」
もっとも警戒すべき手口の一つが、着信を1〜2コールで切って履歴だけを残す「国際ワン切り詐欺」です。
着信履歴を見た利用者が「大事な連絡かも」と勘違いして折り返すと、高額な国際通話料金が発生する仕組みになっています。
詐欺グループは海外の通信キャリアと結託し、折り返してきた通話料の一部をキックバックとして受け取ることで不正な利益を得ています。
数十秒通話しただけでも数百円から数千円単位の通話料が請求されるリスクがあるため、折り返しは非常に危険です。
自動音声ガイダンスによる「特殊詐欺・個人情報の収集」
電話に出ると、機械的な自動音声が流れて個人情報や金銭を要求してくる手口も急増しています。
「電力会社や通信会社の未納料金がある」
「中国大使館・警察からの重要なお知らせ」
といった内容を騙り、ダイヤル操作を促してきます。

「〇番を押してください」と案内され、そのまま詐欺グループのオペレーターに繋がって金銭を騙し取られる被害が報告されています。
ガイダンスの指示に従って操作してしまうと、詐欺のターゲットとして個人情報が登録されてしまう恐れがあります。
電話番号を偽装したスプーフィング攻撃
着信画面に「+38」と表示されていても、実際に東欧から電話がかかってきているとは限りません。
インターネット回線を利用したIP電話システムを使うと、発信者番号を自由な数字に偽装(スプーフィング)して電話をかけることが可能です。
日本の法規制や捜査の手から逃れるため、日本の警察が追跡しにくい海外の番号をランダムに偽装して機械的に発信しています。
特定の個人を狙っているわけではなく、コンピューターで生成した電話番号へ無差別に掛けまくっているのが実態です。
38から始まる着信があったときの正しい対処手順

心当たりのない「38」からの電話に対して、私たちが取るべき対応は非常にシンプルです。
状況に応じた正しいステップを知っておけば、余計なトラブルや金銭被害を確実に防ぐことができます。
原則は「出ない・折り返さない」で放置
もっとも基本的かつ効果的な対策は、電話に出ず、着信履歴も完全に無視することです。
電話番号の存在確認を目的としている業者も多いため、反応せずに放置するのが一番安全な選択肢となります。
「もしかしたら知り合いかも」と気になったとしても、本当に用事がある相手なら留守番電話にメッセージを残すか、別の連絡手段を使ってくるはずです。
留守電も入っていない見知らぬ海外番号であれば、迷わず無視して問題ありません。
誤って電話に出てしまった場合の安全な対応
着信に気づいて慌ててボタンを押し、うっかり通話状態にしてしまった場合でも焦る必要はありません。
日本国内で通常の電話を着信して受話しただけであれば、受信側に国際通話料金が発生することはありません。
相手の声や自動音声が聞こえたら、何も話さずすぐに通話を切断してください。
相手に対してこちらの名前や住所などの個人情報を絶対に答えないことが大切です。
間違えて折り返し発信をしてしまった場合の対処法
もし間違えて折り返しボタンを押してしまった場合は、1秒でも早く通話を終了させてください。
発信して相手に繋がった瞬間から国際通話料金が発生するため、通話時間を最小限に抑える必要があります。
通話を切った後は、すぐに契約している通信キャリアの会員ページで通話明細や利用状況を確認しましょう。
不審な請求や身に覚えのない金銭トラブルへ発展しそうな場合は、警察相談専用電話「#9110」または消費者ホットライン「188」へ相談してください。
【端末別】38から始まる電話番号を確実にブロック・着信拒否する方法

不審な電話番号からの着信は、一度かかってくると何度も繰り返されるケースが少なくありません。
ストレスを感じたり誤操作で折り返してしまったりするのを防ぐために、あらかじめ端末や回線のブロック設定を行っておきましょう。
お使いのスマートフォンや固定電話に合わせて、すぐにできる設定手順を紹介します。
iPhone(iOS)での着信拒否設定
iPhoneでは、着信履歴から直接その番号を着信拒否リストへ登録できます。
- 手順1:「電話」アプリを開き、「履歴」タブをタップする
- 手順2:「38」から始まる該当番号の右側にある「i」アイコンをタップする
- 手順3:画面最下部までスクロールし、「この発信者を着信拒否」をタップする
- 手順4:確認画面で「連絡先を着信拒否」を選択する
さらに、連絡先に登録していない番号からの着信をすべて消音にしたい場合は、「設定」>「電話」>「不明な発信者を消音」をオンにする設定も有効です。
Androidスマートフォンでの着信拒否設定
Android端末でも、標準の通話アプリから簡単にブロック設定が行えます(機種によって表記が一部異なります)。
- 手順1:「電話」アプリを開き、「履歴」を表示する
- 手順2:「38」から始まる不審な番号を長押しする
- 手順3:メニューから「ブロックして迷惑電話として報告」または「着信拒否」を選択する
- 手順4:「ブロック」をタップして完了する
Androidの多くには標準で迷惑電話の自動検出機能が備わっているため、設定画面から「番号指定拒否」や「迷惑電話対策」を有効化しておくと安心です。
固定電話の「国際電話不取扱受付センター」による無料休止手続き
自宅の固定電話に海外からの不審な着信が入る場合は、警察庁や総務省も推奨している公的な休止手続きを利用するのがベストです。
「国際電話不取扱受付センター」へ申し込むことで、固定電話での国際電話の発信・着信を無料で一括休止できます。

海外との通話を一切使わないご家庭であれば、海外発着信を丸ごと止めてしまうのがもっとも確実な防犯対策になります。
申し込みは電話(0120-210-364)または公式Webサイトから手続きが可能で、工事費用や月額料金は一切かかりません。
固定電話の迷惑電話も気になる方へ
最近の固定電話には、着信前に相手へ警告したり、通話を自動録音したりする「迷惑電話対策機能」を搭載した機種もあります。
迷惑電話対策アプリを活用した自動遮断
詐欺グループは次々と番号を変えて発信してくるため、個別の番号拒否だけでは防ぎきれないこともあります。
より強固に対策したい場合は、迷惑電話をブロックするアプリや、通信キャリア各社が提供する迷惑電話ブロックサービスを活用するのが効果的です。
膨大なデータベースをもとに、世界中から発信される危険な国際電話や詐欺番号を着信時に自動検出し、画面への警告表示や着信遮断を行ってくれます。
知らない電話番号からの着信が頻繁にあると、そのたびに電話番号を調べるのも大変です。「詐欺バスター」なら、トレンドマイクロが管理する電話番号リストと照合し、詐欺・迷惑電話の疑いがある場合に警告・ブロックしてくれます。電話だけでなくSMSや危険なWebサイトもまとめて対策したい方に向いています。
>>詐欺バスターの機能をチェックする
38から始まる電話番号に関するよくある質問
- 38から始まる電話番号に出てしまっただけで通話料を請求されますか?
-
日本国内で着信を受けただけであれば、通話料金を受信者が請求されることは原則ありません。ただし、自動音声の指示に従って番号を操作したり、通話後に折り返し発信を行ったりした場合は高額な料金が発生する危険があります。
- 留守番電話に中国語のメッセージが入っていましたが大丈夫ですか?
-
大使館や公的機関を騙る特殊詐欺の自動音声である可能性が極めて高いため、メッセージはそのまま削除してください。折り返したり、メッセージ内の指示に従って連絡を取ったりしなければ実害はありません。
- なぜ自分の携帯番号が海外の詐欺グループに知られているのですか?
-
特定の個人情報が漏洩したケースだけでなく、コンピューターを使ってランダムに生成された番号へ機械的に一斉発信しているケースが非常に多いです。「たまたま機械の自動発信に当たった」状態であるため、無視して着信拒否すれば問題ありません。
- 着信拒否をしても別の海外番号から電話がかかってきます。どうすればいいですか?
-
詐欺グループは発信番号を頻繁に変更するため、個別拒否だけではいたちごっこになります。迷惑電話ブロックアプリの導入や、固定電話であれば「国際電話不取扱受付センター(無料)」を申し込んで海外回線を遮断するのが確実です。
38から始まる電話番号への適切な対処法と自衛まとめ
見慣れない「38」や「+38」から始まる電話番号は、東欧諸国の国番号を悪用した国際電話詐欺・迷惑電話である可能性が非常に高いです。
不安に感じても絶対に掛け直さず、冷静に対処することでトラブルや金銭被害を完全に防ぐことができます。
- 絶対に折り返さない:高額な国際通話料金や詐欺被害を防ぐため着信履歴は無視する
- 受話してしまったら即切断:個人情報を答えずすぐに通話を切れば国内着信の通話料はかからない
- 着信拒否と海外回線の休止:端末のブロック機能や公的な無料休止サービスを活用して自衛する
不審な海外着信への対策は「無視してブロックする」が鉄則です。
ご自身の設定だけでなく、離れて暮らす家族や高齢者の方にも「+から始まる番号には出ない・掛け直さない」と共有し、安全な通話環境を整えていきましょう。
知らない番号からの電話が頻繁にかかってくるたびに、毎回ネットで調べるのは大変ですよね。
詐欺バスターなら、詐欺・迷惑電話をデータベースから判定して警告・ブロックしてくれます。
怪しい電話への対策をもっと手軽にしたい方におすすめです。

- データベースを元に詐欺電話を自動判定
- 電話・SMS・ネット詐欺をこれ1つで対策
- ファミリープランで家族の見守りに対応
\迷惑電話にもう悩まされたくない方へ/
ウイルスバスターでおなじみの安心感
関連記事